火曜日は仕事の打ち合わせの日。
最近WEBを復活させているし、昔のように電車の中でなにか書くか、と思い、HP200LXを復活させる。
しかし、何も使わずに本を読む (^^;;
読んでいる本は、「ジョークRFCの本」。
RFC ってのは、知っている人も多いと思うがインターネットの標準を定義する技術文章のこと。
ただし、インターネットは誰かが管理しているものではなく、協力によって出来上がっているので、RFCも誰かが勝手に決定しているわけではない。
名前の由来 Request For Coment からして「意見があったら頂戴」って感じの意味だ。
その名のとおり、RFCは技術を考案した人が書き、非常に有用なものであれば使われ、問題点があれば新しい解決法が考え出されるし、そうでなければ歴史の中に埋もれるだけ。
で、誰でもかけるし誰でも公表できる RFC では、大真面目に新技術を提案するものもあれば気軽にアイディアを出すだけのものもある。
そして、不真面目に人を笑わそうとするだけの理由で書かれているものもある。
読んでいるのは、そうした「ジョークRFC」ばかりを集めて翻訳した本。
でも…この本はあまりお勧めできるものではない (^^;;
もし訳者の方がここのページを見ていたら(そんなこと無いと思うが)申し訳ないのだが、訳者が日本語が下手だというのが致命的になっている。
そもそも、冗談を言おうと思ったらその言語に堪能でなくてはならない。
RFC は英語で書かれた技術文章であり、それがわかっていなくては冗談が理解できない。
そして、それを翻訳しようと思えば日本語のセンスも必要となる。
ありがたいことに最初のほうのページは、原文と日本語の対訳で書かれている。
これを見る限りでは、どうも翻訳者は原文の意味を正しく理解していないし、うまく日本語に訳せていない。
(念のため書いておくが、僕だってそれほど英語はわからない。それでも意味が違うんじゃないか、と思うところが多数あるくらいなので問題なのだ)
それでも最初の方は対訳だから、おかしいと思ったら英語でも読めばいい。
でも、途中から日本語訳のみになる。これは「それほど面白いジョークではないので、ページ数削減」ということらしいが、読者としてはここまでにすでに「日本語では原文ほど面白くない」ことがわかっているので本当につまらないのかどうか判断できない。
なにぶん、対訳部分でも「悪ノリしておかしな追加をつけて失敗している」部分だってあるのだ。
まぁ、冗談を「面白いと思うかどうか」は個人のセンスでもあるし、筆者と僕でセンスの違いがあるのも仕方がない。悪ノリだって、筆者は面白いと思ってやったのだろう。
でも、各RFCの前に内容紹介をするのも、巻末で解説を入れるのもどうかと思う。
冗談の前に「これからこんな冗談を言います」と説明し、終わった後で「今のはどこが面白かったかというと…」といわれても…
筆者がそれで満足しているのなら止めることは出来ないけど。
立ち読み段階で多少訳が下手だと思いつつかったのだけど、ここまで悪いとは…
まぁ、RFC番号がわかれば原文は検索できるので、入門書だと思えばいいのかもしれないけど。
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