UFOキャッチャーというゲームがあります。結構多くの人が知っていると思います。
風俗営業法には第2条第1項として適用される店舗の運営形態が記してあります。そのうちの八号「スロットマシン、テレビゲーム機その他の遊技設備で本来の用途以外の用途として射幸心をそそるおそれのある遊技に用いることができるものを備える店舗」がゲームセンターにあたります。
また、七号の「まあじゃん屋、ぱちんこ屋その他設備を設けて客に射幸心をそそるおそれのある遊技をさせる営業」がパチンコ店にあたります。
いわゆる「八号営業」「七号営業」というやつです。
23条第2項にはこう書いてあります。
「第二条第一項第七号のまあじゃん屋又は同項第八号の営業を営むものは(中略)遊技の結果に応じて商品を提供してはならない」
つまり、パチンコ店では商品を出しても良いが、ゲームセンターでは商品を出してはいけないのです。商品が出てくるUFOキャッチャーは違法です。
もっとも、違法と言うことは業界団体は良く知っていて、自主規制することで大目に見てもらっています。
最初は、UFOキャッチャーの景品の金額上限は300円でした。100円のゲームで300円の景品なら「射幸心をそそる」ことにはならないだろうという考えです。
上限はのちに500円に引き上げられ、800円にまであがりました。時々見かける「UFOキャッチャー800」という機械は、800円に対応した大型景品を入れられる機械ということです。
もっとも、時々どう考えても800円以内には見えない景品が入っていることがあります。
そういう場合は、大抵一緒に安っぽい景品も入れられているはずです。景品用として、100個8万円で売っているのです。1個づつ値段をつけるとしたら、明らかに300〜1500円と幅のあるようなものを入れておいても、100個まとめて8万円なら「1個800円」という計算です。1個づつ単価がついていないような場合は、これも大目に見られることになっています。
すばらしき業界のからくり。
ところで、うちの近所のゲームセンターには面白いUFOキャッチャーがあります。
アームが改造されていて、シャベルのように「細かなものをすくえる」構造になっているのです。
そして、商品を並べる部分にはパチンコの玉が入っています。ぬいぐるみなどが落ちる穴の部分には洗面器が置いてあり、そこに落ちた玉は台の中の中古パチンコではじき出される構造です。
なんとも不思議な機械ですが、このパチンコ台で見事天穴にはいり、スロットを回して777を出すと大当たりです。なんと、ゲームキューブがもらえます。
…どう見ても800円の景品には見えません (^^;
また、別の機械には網の上に風船がいっぱい置いてあります。
UFOキャッチャーのアームは改造されて、単に1本の「針」になっています。
これが風船を割ると風船の中のパチンコ球が網の下に落ちます。そこにはコリントゲーム(パチンコの元祖)が置いてあり、穴には「1等」から「5等」の文字がふってあります。
こちらは、見事穴に入ればゲームキューブ・プレステ2・液晶モニター付PSOneなどがもらえます。これもとても800円には見えません (^^;
この店に置いてあるゲーム機はこんなのばかりです。非常に射幸心をそそります。非常に違法性が高そうです。
まぁ、怪しいものを見たら報告のためにもちょっとはやらないとね…と言うわけで1回やってみます。
…風船を割ると2〜3個のパチンコ球が転がりました。
そして、1個も穴には入らず、全部ハズレ位置まで転がり落ちました。
ひじょーーーーに悔しいです。
ひじょーーーーに射幸心そそります。
あと300円ほどつぎ込みます。
全部パチンコ玉を2〜3個づつ転がし、やっぱり穴には一つもはいりません (T_T)
なんか悔しいです。違法性高そうです。
まぁ、こんなものが置いてあるのが面白かったので日記で報告してみているだけです。
決して、悔しかったから警察が見つけて摘発してくれればいい、とか思ってるわけじゃないです。
ましてや、ゲーム機に張ってあった「ゲームキューブ獲得者ポラロイド写真」に載っている人の当たったゲームキューブが、全部証拠として没収されてしまえばいいのになんて、決して思ってません。
・・・・・・思ってないってば!
同じテーマの日記(最近の一覧)
関連ページ
改正風俗営業法の施行日(1985)【日記 15/02/13】
別年同日の日記
22年 Windows 11 の 22H2 アップデートでネットがつながらなくなる
申し訳ありませんが、現在意見投稿をできない状態にしています。 |