再出発の前に…  2003/7/17

私は自営業を営んでいるもので、忙しくなると休みがありません。その代わりに、その気になれば平日でも休めるんですけどね (^^;

で、しばらく忙しかったもので東海道歩きも3ヶ月も間が開いてしまいました。仕事は相変わらず忙しいのですが、「すごく忙しい」ではなくなったので久しぶりに旅に出ます。


3ヶ月ぶりだし、前回は2日連続で歩いたら散々だったし…ちょっと不安があります。それに季節はすっかり変わって夏。今までは寒さ対策が重要でしたが、今回は暑さ対策をしなくては。旅の続きとは言っても、ずいぶんと勝手が違います。

ボーイスカウト活動をしていた頃の経験で、背中にタオルを一本入れて歩くことにします。こうすると、リュックサックで汗が乾きにくくてもタオルがなんとかしてくれるので。


ところで、ふくらはぎが鬱血すると、非常に足が疲れたように感じます。いわゆる「足がパンパンに張った」状態です。これを防ぐためには、ふくらはぎを軽く締め付けて鬱血しない様にするのが効果的です。昔の人は脚半を巻いたのですが、僕らは100円ショップで売っているサポーターを使っています。

また、大腿四頭筋(いわゆる「ふともも」)は身体の中で一番大きい筋肉で、熱を持ちやすいのだそうです。ここが熱を持ちすぎても疲れを感じるそうで、マラソン選手が給水所で足に水をかけているのも、大腿四頭筋を冷やすためなのだとか。(高校まで陸上をやっていた、妻の受け売りですが (^^; )

夏向けスタイルそこで短パンを穿いてふとももを出すのが良い、と言うことになるのですが、そうなるとふくらはぎのサポーターがかっこ悪いです。

妻は短パンを穿いた上で、レッグウォーマー状のものを自作してサポーターを隠しました。これは女性ならファッションとしても悪くない方法だと思います。

しかし、男がこれをやっても変なだけです。天気予報では「曇り 雨の確率50%」でしたし、僕は暑いのを覚悟でジーンズで行くことにしました。しかしこの選択は大失敗だと後でわかります。



昔の旅人と違い、現代の徒歩旅行には「アスファルト」が最大の敵です。人類が車輪を発明して以来、平坦で硬い道を作ることは重要な課題でした。アスファルトはその最新技術ですが、歩く人のことはあまり考えられていません。硬すぎて、歩いたときの衝撃が大きすぎるのです。

毎回足の裏が痛くなり、土の道を歩くときには痛みがあまりないことで初めて僕もこのことに気付きました。そこで前回良いスポーツシューズを買ったのですが、これは失敗でした。スポーツシューズとして評判がいいことよりも、安物でも自分の足に合った靴の方がよいようです。


今回、靴は再び以前使っていたものにもどし、高級中敷を導入してみました。この中敷は「足本来の持っている機能を引き出せる」そうで、中敷自体にはそれほどクッション性はありません。しかし、クッション性の良いスポーツシューズはどうやら無意味だったので、別の方法を導入してみようと…

また、長く歩いていて、どうも自分の歩き方には変な癖があることがわかってきたのですが、この中敷を導入すればその癖を矯正しやすいかも、と思ったのも理由の一つです。

もちろん、癖は自分の問題なので、前回歩いて以降の3ヶ月の生活の中でも意識して癖を修正するようにしてきました。


前回の最後に書いたように、僕は現在掛川までしか行っていませんが、妻は別行動を取って次の袋井まで走っています。ついでに言うと、家に帰ってからも「運動し足りない」とジョギングしており、距離的には見附まで行っている計算になります。

僕のペースにあわせて全然進まなかったのが「プライドが許さない」そうで、妻が自分のWEBページで書いている旅行記としては見附まで行ったことにしたい、と主張するのですが…。僕がどう言おうが関係のない話しだし、別に良いんじゃない? と言ってあります。


というわけで、今回の一日目の目的地は見附までいき、妻と合流(?)することです。掛川から見附までは簡単に歩けてしまいそうなので、ちょっと寄り道もすることにしました。

実は、7月16・17日で旅行しようとしていたのですが、この「寄り道」のことも考慮して、17・18日に日程をずらしています。


7月10日。朝4時に起きます。前日に準備は整えてあるので、着替え・歯磨きだけをしたらすぐに家を出ます。途中コンビニで朝ご飯(おにぎり4個、493円)を買い、5時10分発の電車に乗ります。

電車の中で朝ご飯を食べ、そしてふたたび仮眠(笑) 6時半に沼津で乗換えて、目的地である藤枝についたのは8時でした。


前回、藤枝で「瀬戸の染飯」を食べ逃したので、それを食べようという考えです。大船から掛川まで行くと、切符が「途中下車可能」な距離となります。それを活用しようという算段。

実は、大船駅では朝早すぎて窓口が開いていませんでした。そこで自動販売機で切符を買ってきたのですが…

「掛川まで行く途中なんですけど、途中下車したいので掛川までの料金で精算してもらえますか?」と、藤枝駅の駅員さんに言うと、駅員さんは困ってしまいました。そりゃ、こんな変なことする人はめったにいないだろうね (^^;

どのくらい途中下車しているの? と訊ねられ「15分くらい」と答えた所「そのまま行っていいよ」とのこと。


瀬戸の染飯を作っている「喜久屋」さんは駅前にある…という情報なのですが、駅を降りてみてもどこだかわかりません。

公衆電話の電話帳を調べてみたところ、「駅前」というのは駅の前を表す言葉ではなくて、ここらへん一体の地名のようです…。(喜久屋さんは「藤枝市駅前1丁目」にありました。)

KIOSK のおばちゃんに聞いた所、よく聞かれるようですぐに答えてくれました。駅から一本向こうの道に入った所にあるようです。


喜久屋さんは、朝8時から営業していて、定休日は水曜日です。当初の日程をずらしたのは、実は定休日を避けるため(当初予定の16日は、水曜日でした)。

喜久屋喜久屋さんを見つけてはいると…ちょっと嫌な予感。「すみません、染飯弁当ありますか?」 奥からおじさんが出てきて言います。「あー、ごめんなさい。今炊いてるんだわ。出来上がるまで、あと30〜40分くらいかかるかな」


…終了。このために日程までずらしたのですが、40分は待ってられません。さっさとあきらめて先に進みましょう。すぐに駅に戻り、再び電車に乗るのでした。

(ページ作成 2003-07-20)

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