9時少し前、御油に入ります。
ガイド本などには、「御油は東海道の宿場の中でも最も当時の姿を残し…」などと書いてあるのですが、要は田舎で開発の手が伸びなかった、ということのようです。
それも道理。御油から次の宿の赤坂までは東海道中最も短く、2kmも離れていません。これは「宿の中心の距離」なので、実際にはつながっていたと考えてよいくらいです。
そうなると、より大きい赤坂に人が流れるのは当然というものです。
さらに、鉄道が通る時に御油では反対運動があり、東海道線は御油を迂回するように作られました。
そのことが一層御油を田舎にしてしまっています。
まぁ、そのお陰で我々は、100年も経っているのに江戸時代とあまり変わらぬ風景を見られる訳なのですが。
そんなわけでサクっと御油をすぎ、赤坂の松並木に入ります。
この並木を越えれば、すぐに赤坂です。