おまけ・オアフ島とドルピック島の比較
ハワイ旅行からの帰国直後から旅行記を書き始めたのですが、書きあがるまでに1ヵ月半もかかってしまいました。
その間に、「スーパーマリオサンシャイン」というゲームが発売されました。発売日に買って遊び始め、すでに遊び終わっています。
このゲーム、「南の島でマリオがおお暴れ」なわけですが、ここでいう架空の南の島、ドルピック島というのが、明らかにオアフ島を意識しています。
ハワイに行った直後にゲームを遊んだので、「あぁ、これはあそこだ」などと言いながらゲームを楽しんだ…だけではなく、彼女と一緒にゲームを攻略する上で、ゲーム上の地名を使わずハワイの地名で話をする始末。
そこで、まったく無意味なことに、ドルピック島とオアフ島を比較してみようというのがこのページの趣旨です。
ゲームを遊んだ人でないと意味不明でつまらない可能性が高いです (^^;
地形比較
ドルピック島地図を見ながらのほうがよくわかるかもしれません。
ドルピックタウン
ホノルル周辺を意識しているのだとは思います。ゲームではこの街が冒険の「中心」となるため、いろいろな工夫が凝らされていますが。
ゲーム開始地点に大王像があるのは、ハメハメハ大王像を意識したものでしょう。そこから右手に進んだところにある市場とその前に広がる海岸は、ワイキキ海岸周辺のマーケットプレイスなどを意識したものだと思います。
海岸の端にある高い塔はアロハタワー? それとも、逆端の灯台がアロハタワーかも知れませんが、ゲーム中高い建物は結構あるので、ここらへんは今ひとつ定かではないです。
タウン中央付近にある船着場は、ハワイにたくさんあるヨットハーバーのイメージだと思いますが、もしかしたらアロハタワー前の船着場かもしれません。
マンマビーチ
明らかにハナウマ湾を意識して作られたステージだと思います。あまりにもそのまんまなので「マンマビーチ」ではないかと疑っているくらいです。
崖に囲まれた入り江、広い砂浜にさんご礁。自然を守ることがテーマとなっている(?)ステージ構成も、ハナウマ湾自然保護区を意識してのことと思います。
彼女と攻略中は、マンマビーチとは言わずに「ハナウマ湾」で通用していました (^^;
ちなみに、本物のハナウマ湾には電線はありませんし、太陽熱を集める鏡もありません。もちろんボスハナチャンは走り回りません。でも、さんご礁周辺を泳いでいるときは、雰囲気そっくりです。
シレナビーチ
プライベートビーチを持ったリゾートホテル…これもハワイ中にありそうですね。
このステージは常に夕暮れ時で、ホテル前のプライベートビーチ近くで、ビーチベッドに腰掛けながら夕日を見ている…なんてキャラクターがたくさんいます。ワイキキ海岸は夕日が綺麗なため、実際にこうした情景は多いようです。(僕はワイキキから離れた安い部屋に宿泊していたので、海はそれほど見えませんでしたが)。
ゲームではホテル内にカジノがありますが、ハワイではカジノ運営は認められていないようです。もしかしたらDFSギャラリアの客寄せスロットをイメージしているのかも知れませんが。
「高級リゾート」なんていっていてもホテル内はいまいちお粗末だったりするのも、失礼ながら実情を反映しているかもしれません(^^;
ヒルトンは全体に非常に行き届いていたけど、その中でもタパタワーは一番安いだけあってちょっと…ね。ルームメイクが一部いいかげんでした。(ルームメイクにつかうセットを部屋に残し忘れるのはどうかと思う)
その他
他のステージは、十把一握に「その他」でまとめさせてもらいます。というのも、他のステージはゲームとして作られているのが多く、それほどハワイらしさはないから。(僕が知らないだけで、本当はあるのかもしれませんが)
リコハーバーのような港はないんじゃないかと思いますが…。ゲーム中では漁港のようで、魚市場などもありましたが、その一方でヘリポートがあったりコンテナの積み下ろしクレーンらしきものがあったりします。
しかし、ゲーム中ここでサーフィンが楽しめるのは、やはりハワイを意識したから?
マーレの入り江は「滝と古代文明」のステージです。
古代ハワイ王朝はハワイ島にあり、そこにはハワイ最大のアカカ滝があります。マーレの入り江はここのイメージなのでしょう。
ビショップ・ミュージアムには、ハワイの古代文明についての展示があるそうですが、僕は見に行っていないので詳しく知りません。まぁ、マーレの入り江みたいな、SFチックな「古代文明」ではないと思いますが…
ピンナパークのような遊園地はハワイにはありません。移動遊園地はあるようですが…。しかし、旅行記で何度か書いたように、ハワイは島全体がディズニーランドではないかと思うくらい、エンターテイメントに徹しているところがあります。そのイメージで作られたステージかもしれません。
モンテの村、ビアンコヒルズは、どちらも古い村のイメージで作っているのだと思いますが、これも非常にゲーム的で、実在はしていないと思います。
キャラクタ比較
次に登場する人物やアイテムなど、細かな話を…
オープニングムービー
ゲーム開始前のデモ画面で、ピーチ姫が飛行機の中で「ドルピック島の見所」のビデオを見ています。
あれ、まさに到着時に空港でやっていた「ハワイの見所」のビデオを真似したものだと思います。
マーレ族とモンテ族
モンテとマーレという二つの種族がゲーム中に登場します。
モンテは山の民(マウンテンから命名?)で、体が大きくておおらか。マーレは海の民(マリンから命名?)で、体は小さいが賢い。…ということにゲーム中はなっています。
どうもこれは、ハワイの現地人と日本人観光客をイメージしたのではないかと思っています。ハワイの人が全員ではないですが、太った人が多いです。そして非常におおらか。KONISIKIがハワイ出身なのはよく知られていますよね。
日本人観光客は…言わずもがな。みなさん日本人がどういうものかはよく知っているでしょう。ゲーム中のマーレ族は、主に観光地にいて、ちょっとおどおどとした情けない雰囲気に描かれています。
フラフラダンサーズ
ゲーム中、いろいろなところに「フラフラダンサーズ」を見かけます。あまりゲームには関係なく、ステージごとのストーリーが終盤に近づいて平和になると出てくるようです。
フラフラダンサーズはふらふらと踊っているわけですが、誰から見てもこれは「フラダンス」ですよね (^^; そして、フラフラダンサーズのそばで演奏している人は、小さなギター状の楽器…ウクレレとしか思えないものを持っています。
ここの写真では、後ろの3人のモンテ族の両端が「フラフラダンサーズ」、中央の人はウクレレらしきものを演奏しています。手前のマーレ族は笛を吹いています。
モンテマンレース
ゲーム中で何箇所か「モンテマン」を名乗る謎のキャラクターとのレースがあります。走ったり泳いだりのレースですが…
ハワイでは、昔からいろいろなレースが開かれています。ホノルルマラソンは有名ですが、競泳も自転車レースもあります。そして、それらを全部まとめてしまった「アイアンマンレース」は、トライアスロンの中でもいちばん有名です。
モンテマンレースは、おそらくそれを意識して作られたイベントだと思います。
サングラスとアロハ
なんだかんだいっても、一番「ハワイを意識している」のはこれでしょう…。マリオがサングラスをかけ、アロハを着ます。ゲーム上も「アロハシャツ」とはっきり言ってしまっているし。
しかしこれ、ゲームの進行上はまったく無意味! それによって何か展開が変わるのかと思えば…。無意味でも入れたかったというのは、ハワイに取材しに行った作者がよほどアロハを気に入った?
ゲーム雑感
細かなことはいろいろあるけど、あまりやるとゲーム攻略みたいになってくるんでやめます (^^;
マリオブラザースシリーズって、今まで任天堂の宮本さんがプロデュースしてきたのですが、サンシャインは違うのですね…
後進に道を譲ったというか、若手を育てているのであればいいのですけど…
このゲームって、「取材と称して会社の金でハワイに行きたかったのではないか」という気がします。若手社員暴走気味?
ゲームの最初のほうは面白いのだけど、だんだん尻すぼみになっていくのね。上にも書いたけど、「サングラス」というアイテムが入手可能なことがわかっていて、一生懸命やってそれを手に入れることができる。何か起こるんだと思っていろいろなことを試すのだがなかなか何も起こらず、結局最後まで終わらせて「何も無い」とやっとわかるとか…。
ストーリーの最初のほうには、敵の持つ落書きのための不思議な筆と、マリオの持つ落書きを消すポンプの開発者が同じらしい…と伏線を張っている所があります。しかし、結局最後になってもその開発者は出てこない。
ちなみに、筆とモンテマンにもなにか関連をにおわす絵が出てくる。…ってことは謎のモンテマンが開発者? とか思うのだけど、ゲーム上は何も言及されていません。
思いっきり消化不良なゲームです。明らかに「夏発売」でないといけないゲームだったし、締め切りに終われて後半の作りこみができなかったのかもしれません。前半が非常によくできているだけに、残念でなりませんでした。
面白さは「動物番長」と同じくらいだったかな。あれも、最後の練りこみが足りなくて損してるゲームでしたからね。