帰国
帰りの席は 43A、43B。行きの席と非常に近いところでした。
座席についてすぐ、目の前の天井…ライトや空調などがあるところの一部の板が外れかけているのに気づきます。まぁ、ただのプラスチック板だし、外れていても問題はないだろうけど。
飛行機に乗ったことがある人は知っていると思いますが、離陸前には非常時の脱出方法などの説明ビデオが放映されます。
このとき、ちょっとトラブル発生。座っていた席の近くのスクリーンが真っ暗なまま…
しばらくたってフライトアテンダントが気づき、すぐに修理して最初から再放送。しかし、大丈夫かこの飛行機 (^^;
行きにはなぜかなかった機内誌はちゃんとありました。これで、よくわからなかった機内でもらえる飲み物もチェックできる…と読んでみると、Diet 7up なんて置いてあるじゃないですか。機内サービスが始まったら頼んでみよう。
離陸は10時30分。それから30分ほどたつと、行きにも機内放映していた AERO-bics の放送が始まります。なんだか妙で面白いからムービーにとっておきます。
「頭の上で腕を組んで、ぐーっと上に伸ばしまーす」
自分も少し体操して、リラックスしてきたところに機内サービスがきます。Diet 7up ってやつください。
Diet 7up を頼む人は少ないのか、ワゴンには積んでいませんでした。わざわざキャビンまで行ってとってきてくれます。そこまでしてもらうほど飲みたかったわけではないので、ちょっと申し訳ない。
普通はジュースはプラスチックのカップに入れてくれるのですが、写真を撮ろうとしていたら缶をこちらに向けてくれました。慌てて撮ったのですがピンぼけです (^^;
Diet 7up の味は…ラムネのようでした。あっさりしていて、ちょっと安っぽい味。ちなみに、彼女は機内サービスでは普通に紅茶をもらいました。
1時過ぎにいい匂いがしてきます。機内食の時間です。子供向けメニューを先に配っているようなのですが、すぐ隣の席に子供が座っているので、いい匂いがするのです。
10分くらいたってから、大人向けも配り始めました。行きと同じく2つのメニューから選べますが、もちろん僕と彼女でそれぞれ違うものを注文。
僕が頼んだのはバーベキューチキン ポテト、さやいんげん添え。彼女はビーフ照り焼き ピーマン、御飯添え。きたときとそれほど大きく違うメニューではないですね。
チキンもビーフも美味しいのですが、付け添えはポテトの方がご飯より美味しいです。さすがに炊き立てとは行かないので、やわらかすぎてベチャッとしてるんですね。
付け添えの酢漬けの白身魚は非常に美味。あとはサラダとパン、デザートのフルーツ盛り合わせ。ご馳走様でした。
さて…食べ終わったらひまです。しばらくは機内放送のディスカバリーチャンネルを見ていたのですが、音声が英語のみなのでいまいちよくわかりません。やがて窓を閉めるように指示があり、機内も暗くなったので寝ることにしましょう。
帰りの飛行機は偏西風の影響で、行きよりも1時間半も長く飛びます。来るときに暇を持て余したので、寝れそうなときに寝るに限ります。
起きてからまだ8時間くらいしかたっていませんが、疲れているのですぐに眠れました。
2時間ほど眠って、目が覚めました。さすがに起きている時間が短いと、仮眠程度にしか眠れません。
機内は乾燥していてのどが渇きます。ロングフライト血栓症も怖いので、オレンジジュースをもらって飲みます。
暇なので、機内誌を読んでいると、彼女も目を覚ましました。今外はどんな感じなのだろう…と少し窓を開けると、非常にまぶしいです。東から西へ、昼を追いかけるように移動しているのですからずっと外が明るいままなのは当然です。
夕方6時近くになって、2度目の機内食が出ます。
彼女はターキー、スイスチーズ・クロワッサンサンドイッチ。僕は「そっちのほうがうまそうだ」と思いつつも、おそばとフルーツ。
味は予想通り。サンドイッチは美味しいですが、そばは8時間前に茹で上げたものですよね…のびきった味がします。
そばつゆのカップのふたに、外国人でも食べられるように英語の説明書きがついていました。(対訳は僕がつけたもの)
SAUCE FOR THE NOODLE(めんつゆ) ・PUT LEEKS AND HOT RELISH "WASABI" IN THE SAUCE AND MIX WELL ・DIP THE NOODLES IN THE SAUCE | 麺のソース(めんつゆ) ・細ねぎと辛味「わさび」をつゆに入れ、よく混ぜます ・つゆに麺をつけます |
たしかに説明しないといけない気もするけど、ここまで説明しないといけないものを機内食にするのもどうかと…
食事は到着前のはずだし、そろそろ時間的にも到着だろうなぁ…と思い始めた7時15分。機内アナウンスが入ります。
空港周辺が風が強いため、30分ほど風が納まるのをまって上空を旋回する、とのことでした。
すぐに何のことかわかりました。雲もずいぶん厚いようで視界が利かないようです。こういうとき、パイロットは最悪の状況を回避するために、燃料を使い切るのです。
燃料を使い切って機体を少しでも軽くすれば、操縦はそれだけ楽になります。最悪の場合事故を起こしても、爆発・炎上の危険を減らすことができます。
まぁ、そんなに大事になっている様子ではありませんが、「風がやむのをまつ」なんていう当てのない話ではなく、もっと確実に安全を確保しているのだということがわかれば、かえって安心できます。
彼女が「大丈夫かなぁ?」と心配そうにしているので、こんなことは言わずに「プロのパイロットが判断しているのだから大丈夫だよ」とだけ言っておきます。
それから25分、「当機はこれより成田空港に着陸します」と短いアナウンスがあり、急に着陸態勢に入ります。雲の切れ間から下の街が見えた…とおもったら、あっという間に滑走路が見えて着陸。
あまりの早さに驚きましたが、つまりはそれだけ雲が低いところまであったということ。
着陸にはすこしショックがありましたが、そのときにもともと外れかかっていた板が外れてしまいました。30秒もたたないうちにあわててアテンダントが直しに来ましたが。
着陸は、ハワイ時間の夜7時40分…日本時間では、まだ昼過ぎの2時40分です。日付は翌日になっているとは言っても、感覚的には5時間前に戻っただけです。
初日も「長い一日」を経験しましたが、最終日もやはり「長い一日」。
この後また2時間半かけて電車で大船まで帰りました。ハワイにいた時はもうそろそろ眠る時間で眠いのですが、飛行機の中でたっぷり寝たので眠くありません。でも、寝ないと暇なの (^^;
大船についたときにはヘロヘロで、食事をして家にたどり着いたら、バタンキューでした。
ハワイにはいつかまた行きたいな…。実のところ、食べたかった「ロコモコ」を結局食べられなかったのよ (^^;
忙しかったけど楽しかったハワイ旅行はこれでおしまい。非常に長かった(予定よりも長くなったし、今まで書いた記事の中で一番長い)この旅行記もここまでで終わりです。まだもうちょっと書くけどね…