ココマリーナ・ショッピングセンター
昼ご飯はココマリーナショッピングセンターで、と決めていました。
ココマリーナSCは、The BUS 58番の終点です。ガイドブックによればハナウマ湾から徒歩15分。散歩がてら歩くのも良いでしょう。
駐車場から、一本しかない坂道を登って行きます。道端は地層がむき出しになっており、大学で地学をやっていた彼女の興味を引きます。しばらく見ていた彼女いわく「砂岩と火山灰が層になった地形」だそうです。ハワイは火山の島ですからね。
5分も歩くと、小さな門がありました。ハナウマ湾自然保護区の入り口で、ここから道は2つに別れています。門の前にはハナウマ湾自然保護区と書かれたプレートがあり、せっかくだから記念写真…と思っていたら、若い男性が近づいて来ました。「写真を撮ってやろう」と言っています。
じゃぁ、お言葉に甘えて。どうやらこの自然保護区のレンジャーの人? 門の前で監視しているようですが、ほとんどの人がバスで通るだけだからか暇なようで、屋根付きのベンチでずっと座っていました。
「ココマリーナSCはどっち?」と彼女が聞くと、坂を下る方角を指して教えてくれました。ぶっきらぼうですが、やさしそうな人です。
こういう出会いが旅っぽいね、と彼女といいながら坂を下ります。延々と降りていきます。ガイドブックには近いと書いてあったのですが、結構あるようです。
途中「Viewing Point」と書かれた看板を見つけました。道の横が崖になっており、景色が開けています。右手には山、正面には街、左手には海が…せっかくなので写真を撮っておきます。
すぐ近くにはビデオ撮影する白人カップルが。あれがカメラなら「撮って差し上げましょうか?」と話しかけて、交換にこちらも撮ってもらうのですが…
その後も道はずっと一本道で、道端の花などを見ながら歩きつづけます。結局、30分ほどでココマリーナSCに到着しました。ガイドブックはあまりあてになりません (^^;
腹へったー、と彼女が騒ぐのでまず食い物屋を…と思ったのですが、その前に「スーパー見たい」とのことでスーパーへ。もちろん目当てはトイレットペーパーですが、収穫はありませんでした。
しかし、郊外のスーパーがなんでもビッグサイズで安売りなのにびっくり。菓子パン(?)を大きなボックスに沢山つめて $5 とかで売ってるの…アメリカ人が太っている理由がわかった気がする (^^;
その後も、うまそうな物が無いかSC内をまわりながら、雑貨屋にも片っ端から入ります。結局とりたててうまそうな物も面白そうな雑貨も無く、30分ほどたってからタコスのチェーン店である「TACO BELL」へ。
TACO BELL は他の場所でも見たのですが、ここは Pizza Hat と同じ店に入っていました。同じカウンターで両方のメニューを注文できますが…ピザって、ファーストフード店で食べるには結構大きくない?
僕等はタコス2個・メキシカンピザ・ドリンクのセットを頼みます。
ドリンクはセルフサービスのようで、大きなカップを渡されます。店の端にドリンクディスペンサーがあるので、勝手に入れていいのでしょうが…これって、1回だけだよね? 自由にお代り出来そうで、ちょっとドキドキ。
しかし、このカップはでかいです…写真で下の方に添えられた彼女の手から大きさを判断してください。彼女の手は特に小さくもない、普通の女性の手です。店のメニューには26オンス(約780ml)カップと書かれていました。
フルーツポンチを飲んでしばらく待っていると、番号が呼ばれました。マクドナルドやZippy'sもそうだったけど、こちらのファーストフード店はみんなこのスタイルみたい。
どんなものか気になっていたメキシカンピザは、トルティーヤ(タコスの皮)2枚の間にチリビーンズソースをはさみ、上にチーズや野菜などをトッピングしたものでした。なかなか美味しいです。
そして、タコスも美味。写真は食べる前のもので中身がわかりませんが、タコソース(挽き肉のソース)の上にヨーグルトを乗せ、レタスの千切りを乗せた上からトマトとチーズをトッピングしてあります。ヨーグルトを入れたことでさっぱりとしていて、とても美味。
「さっきから観察してるけど、みんなドリンク2杯以上飲んでるよ」と彼女に言われ、おかわりへ…しちゃいけないんだろうな、と言う気持ちもあるのでちょっとだけ。「Mountain Dew CODE RED」という謎のドリンクがあったのでそれを飲んでみます。
最近日本では見かけませんが、元々 Mountain Dew は強炭酸を売りにした飲み物だったはず。「CODE RED」というだけあって、更に炭酸強めですが、美味しいです。炭酸の苦手な彼女はひと口だけ味見。
タコスも食べおわり、最後にもういちどジュースのおかわり。今度は「リプトンティー ラズベリー」をいっぱいに注いで店を出ます。外は暑いし、飲みながら歩きましょう。
店からでてバス停を探しますが、どこにあるんだか良くわかりません。
ちょっと探したらバス停のような物を見つけたのですが、「NO STOPPING」って書いててあるし…バスはここには止まらないって事?
その「バス停らしき物」のあたりに少年たちがたむろっていたので、彼女が「聞いてみよう」というのですが、とりあえず自分で探したくて歩きまわってみます。なんかはしゃぎまわってる少年たちに話し掛けるの怖かったし。
しばしうろうろ…すると、さっきの場所にバスが来たではないですか!「やっぱあれだ!」と走って近づいたら、別の番号のバスでした。
今度はそのバスから降りた人の良さそうなおじさんがバス停にいました。乗り換え待ちかな? そのおじさんに「ワイキキ方面はどこで乗れますか?」とたずねます。「あっちだよ」と指差してくれます。
なるほど、そこにはベンチもある、いかにもバス停らしき物があります。じゃぁそこへ…と歩いていると、背後からバス接近。目的のバスでした。バスは僕等を追い抜いて、バス停に誰もいなかったので停まらずに通り過ぎます。
しまったあぁぁぁ。数少ないバスを逃しました。多分、次が来るのは 30分以上後。しかたなく小さな屋根付きのベンチに座って待ちます。
バスはしばらくこないだろうし、ぼーっと道を行く車を眺めています。日本とは走っている車の種類がずいぶん違って、見ているだけでも飽きません。バス停のすぐ横には、ココマリーナSCのシンボルらしきものがあります。
バス停にいた現地人の女の子が、別の日本人観光客と話しています。ずいぶん流暢な日本語を喋るな…と思っていたら、どうやら現地人ではなく、日本からの留学生の様子。アロハのドレスを着ていて日焼けしている様は、どう見ても現地人。
待っていると、白人女性のバックパッカーがやってきました。僕らのすぐ隣りに座ってバスを待っています。みんなでのんびりとバスを待ちます。
急に雨が降ってきました。バス停の上に屋根はあるのですが、風も強くてびしょぬれになります。慌てる白人女性は、荷物が濡れないようにベンチの下に入れていました。でも、僕はそのままボーっとしてます。3日もいたら、ハワイの雨は濡れてもいいんだってわかってきました。
しばらくたって雨はやみ、日が照ってきました。晴れたね、良かったね、と彼女と話をしていると、言葉は通じないけど白人女性も会話がわかったのかニコニコ。しかし、全身ずぶぬれになったので、屋根の下を出て日差しで乾かします。濡れて冷たい服も、すぐに暖かくなってきました。
およそ 30分、なんだかのんびりとした時間を過ごした後にバスがきました。
帰りのバスの中では半分寝ていました。泳いだり雨に濡れたりで結構疲れたので。58番バスはHHVの前に停まるので、乗り換えの手間はいりません。
ホテルに戻ったら部屋に帰る前にやらなくてはならないことがありました。
実は、今朝出かける直前に教会から「写真が出来た」という電話があったのです。写真は基本的に結婚式プランに含まれているので、教会の方で面倒を見ています。(ビデオは JTB の方です)
「お届けしたいのですが、部屋に何時ごろいらっしゃいますか?」と聞かれたので「今から出かける」と言ったら、「ベルデスクに預けておきます」と言われていました。
ベルデスクというのは、結婚式の衣装を預かってもらったところです。あの時はこちらで預けて衣装会社の人が取りに来たのですが、今度はこちらが受け取らなくては。
ベルデスクに行き、彼女が英語で「荷物とどいてない?」と聞くのですが、どうも通じないようです。いろいろ話した挙句、係員が日本円両替カウンターの方に行き、そちらの係員を紹介してくれました。両替カウンターの人は日本語ができます。
経緯を説明すると、「部屋に届いてませんか?」との答え。「ベルデスクに預ける」というのは、「部屋に届けてもらう」と言う意味なんだそうです。考えてみたらホテルの係員は部屋に出入り自由なんだよな…ぜんぜん気付いてませんでした。
部屋に戻ると、写真はちゃんと届いていました。
疲れた〜。シャワーを浴びて、少しベッドに横になります。疲れたときは昼寝に限る。せっかくハワイなのだから、とか言って無理してまで遊ぶのは好きじゃないです。