土産物屋を歩く
裏通りはやっぱあまり店が無かったので、再び海岸沿いへ出ます。そこにはロイヤル・ハワイアン・ショッピングセンターがありました。
ブランドショップがたくさん並んでいるのは想像に難くありません。二人ともそんなものに興味はないのですが、変なものがあるかもしれないので入ってみます。
中はがらがらです。表の通りには人がたくさん歩いているのに、これほど人が少ないとは…。あまり面白い店もありません。適当に流して歩きます。
ここでの唯一の「収穫」は、HARLEY-DAVIDSONグッズを売っている店の前にあった、木製のハーレー。実物大スケールで、メカニカルな部分、チェーンのような細かな部分までちゃんと木で作ってあります。タイヤの溝まで彫られていたりして、ちょっと見もの。
さて、あまり面白くなかったのでさくっとビルを出て、今度はすぐ近くにあるDFS ギャラリア・ワイキキに行ってみます。DFSとは Duty Free Shop 、つまり免税店のこと。
昨日の結婚式のビデオは、ここの4階にあるJTBのカウンターでの受け渡しになっています。あとでよっていかないと…
入り口を入るときに、「旅行者である」ことの身分証明が求められます。これは、OLI OLI カードでいいみたい。旅行慣れした彼女によれば、DFSギャラリアは世界中の観光地にあるお店だそうで、免税店である都合上観光客以外を入れるわけには行かないようです。
そういうわけで、店内は日本人でいっぱい。1階エントランス部分は、古い街並みをイメージする構成になっていてちょっといい雰囲気です。結局、売っている土産物にあまり興味は無いんだけどね。
面白いと思ったのは、真珠の貝売り。昨日アラモアナでも見ましたが、$9払って水槽の中の貝を選ぶと、目の前で真珠を取り出してくれます。もちろん、$9は真珠だけの料金。その場でアクセサリーに加工してくれるようですが、加工料は別になります。江ノ島にも同じような商売あったな…
もうひとつ興味を引いたのがこれ。こちらもDFS以外でも良く見ましたが、ガラスキューブの中に3Dの顔写真(?)を入れ込んでくれます。面白いけど、心霊写真みたいで不気味…
ガラスで作られたキューブなどに、内部で焦点が合うようにしたレーザー光を当てると、焦点部分の光学特性が変化する。これを応用すると光で動作するコンピューター素子が作れるのだが、そんなに難しく考えなくても「光学特性が変化する」というのは「その部分が目で見てわかる」ということなのだ。
変質した部分が絵になるようにつなげれば、この写真のように3D顔写真をガラスキューブ内に作り出すことも可能。その場でやってくれるのは初めて見たが、干支の絵を入れた置物などなら日本でも売っている。
ちなみに、元の顔データを取り込むのも、多分レーザー測定。3Dスキャナという奴。
店の奥に進みます。入り口付近は雑貨が多かったけど、奥は食料品が中心です。日本でも売ってるような物が多いなぁ…奥からエスカレーターで2階に上がれたので上がってみます。
2階はブランド品中心。こんなところに用はありません。4階のJTBカウンターに行きたいのだけど…あれ? どこから上にいくのだろう。
3階から降りてくるエスカレーターはありますが、上りがありません。1ヶ所あるのだけど、その手前に一方通行のゲートがあります。戻れなくなると思うと怖くて進めない…
結局、一度下の階に戻ってから、別のエスカレーターを使って上へ。このエスカレーターも一方通行なのですが、3階へ直通です。ちなみに、エスカレーターに乗るのにまた OLI OLI カードが必要です。
3階もブランド物ばかり。4階に上がるエスカレーターを探します。それらしいものが見当たりません。…なんか、ステンドグラスに囲まれた螺旋階段しかないけど、これで上るの? 展望台か何かに出そうな雰囲気です。
階段を上ると、目の前にJTBカウンターがありました。まるで迷路のようです。どうなってるんだ、この建物は。
JTBカウンターで結婚式のビデオのことを言うと、ちょっと調べてから「出来上がりは本日午後6時となっております」との答え。ガーン。午後6時って言葉に覚えはあるが、式を朝にやるのだから当日の午後と思い込んでいた。
すでに迷路歩きでへろへろ。目の前にレストランがあったので座りたい気持ちもあったのですが、ホテルに戻って休もうということで彼女と意見がまとまりました。帰ります。
そういえば、ここの3階には毎日1回だけ遊べるスロットマシンがあるそうです。せっかくなので遊んで帰りましょう。やはり場所がわかりづらく、ちょっとうろうろしてやっと辿り付きます。道に迷うのは、土産物屋を見せるための戦略なのだろうけど、ここまでわかりづらくしないでもらいたい。
やっと見つけたスロットマシンは、安っぽい豪華さで作られていました。それがいかにもカジノ風ではあります。遊び方は OLI OLI カードを機械の下のほうに入れるだけ。IDをチェックして、1日1回しか遊べないようにしているようです。
まず僕が遊びます。…はずれ。残念でした。まぁ、こんなもんでしょう。次に彼女が遊びます。…当たり! 係の人が「おめでとうございます」といって機械から出てくるチケットを渡してくれ、「大水槽のところで引き換えできますから行って下さい」と教えてくれました。
うむぅ。なんか、彼女はこういうときの運があります。僕は懸賞なんかに当たったことは一度もないのだけれど、彼女は良く当たるし…。
さっきまで疲れたと言っていた彼女は、これでちょっとご機嫌になりました。なにがもらえるんだろう。
スロット近くのエスカレーターで2階に降ります。先ほど、「上れない」と恨めしく思ったエスカレーターです。この先の迷路はすでにわかっているので、とりあえず1階へ。
さて、大水槽はどこだろう? ビルの外からは、確かに大きな水槽が見えました。このビルの特徴にもなっている、熱帯魚が泳ぐ水槽です。入り口横だったので、多分このあたり…という店に入ってみます。
店の奥のほうに水槽がありました。その前に、賞品引き換えカウンターがあります。賞品提供は、どうやらヒルトンのようです。
「おめでとうございます。ハワイの歴史を説明した観光パンフレットと、ハワイの風景を描いた絵葉書がありますが、どちらになさいますか?」
がっくり。やっぱ、簡単に当たるようなものは安いものだったのね。「パンフレットは、薄っぺらくて気軽に読めるので人気ですよ」 じゃぁ、その薄っぺらい奴下さい。これって誉め言葉なんだろうか?
せっかく水槽脇まで来たのだから、水槽を覗いて行きましょう。この水槽は、ビルの外からも中からも見ることが出来ます。写真で、水槽の向こうに横断歩道があるのがわかるでしょうか? さらに、水槽の中にはトンネルが通っていて、魚を下から見ることも出来ます。
ただ、このトンネルは一方通行。景品引換所は2階にあったのですが、トンネルは上からは進入禁止。遠回りして下まで行かないとトンネルに入ることが出来ませんでした。やっぱ、このビルは迷路だ…