春の家族旅行2025

目次

計画段階

2月22日(土)(1日目)

朝食

曽我の梅林

小田原城

本間寄木美術館

旅館

箱根温泉

23日(日)(2日目)

ポーラ美術館

昼食

ガラスの森美術館

アチェロ

帰り道


本間寄木美術館


車で少し走り、本間寄木美術館へ。


ここは長女の希望。ここを希望した、というより、「せっかく箱根行くのだから、寄木とかたくさん見られるところない?」というリクエストで、僕が選んだのですが。


美術館と名前がついていますが、本間さんという寄木細工の職人さんの工房です。

工房に隣接してお土産物屋さんがあり、その2階に、本間さんの作品や、本間さんが収集した古い寄木細工が置かれている。


これが、思った以上に良いものでした。正直なところ、スペースは狭いし、ちょっと作品が並んでいる程度を想像していたんですよね…。


見始めてすぐに、下の売店で販売をしていた人がやってきて、「ちょっとこちらへ」とからくり人形を動かしてくれた。


時間を見ると、ちょうど14時。1日2回だけ動かすそうですが、この時にはうちの家族しかいませんでした。(その後、わずかな時間に3組ほどお客さんが来た。結構見に来る人が多いようだ)


からくり人形自体は寄木の技術ではない。からくり人形師に作成してもらったものだそう。

でも、衣装などを寄木で作ってある。人形が家から出てきて更新するのだが、家なども寄木で作ってある。


撮影禁止だったので詳細覚えておらず書けないが、動いているところを見られたのはちょうどよい時間だった。


その後、展示をゆっくりと見る。大きく3部屋に分かれており、一番大きな部屋では昔の豪華な家具や、伝統工芸としての入賞作などが飾られている。


箱根の寄木は、「伝統工芸」とされてしまうのだけど、時代を取り入れてどんどん変わっていくのが特徴。

この美術館では歴史の説明はしていないのだけど、長い歴史の中で生まれてきた、様々な技法を見ることができる。

自分の知っている知識で解説しながら家族で見る。


残る2部屋は季節ごとに内容を変えるようだ。この時は、寄木で作られたひな祭りの飾りが並べられていた。


寄木で作っていても、リアル路線を目指すものも、デフォルメした丸っこい表現を目指すものもある。なかなか見ごたえがあった。




美術館は見事なものでしたが、30分もあれば見終わります。

お土産物屋で何か面白いものが無いか見てみます。


次女は小さなキーホルダーが欲しい、と言いました。

かんざし作って使っているのだけど、そこにつけるのに良さそうだから。

(飾りを自由に付け替えられるように作ってある。自作の良さ)


これは、購入後すぐに改造して、翌日からかんざしにつけて歩いてました。


個人的には「音入れ秘密箱」が欲しい…


5回秘密箱は小学生のころに買ったのを持っている。

昔は、54回とかの秘密箱欲しかったんですよね。ただ、秘密箱って、手順が増えても同じパターンの繰り返しであることが多い。


音入れ秘密箱は、10回で開きますが、途中で音が鳴る。

内部にピアノ線が張ってあり、引き出しを動かすときに弾くようです。


1万円。しばらく悩んでやめました。決して高くはないのだけど、買ってもコレクションの箱に入れっぱなしになるのが目に見えているので…


妻と長女が、外にある「端材」を購入したいと選んでいます。

お土産物屋ではなく、外の無人販売。寄木を作った時の端材を袋に詰めたものなので、安いです。


でも、組み合わせれば6角形のコースターなど作れるようになっているし、端材だけでも綺麗。


1袋500円。3袋買いました。


美術館を出たのは15時少し前。

まぁ、「見終わったら15時頃」というのは事前の予定通りなのですが、旅館に行くにはまだ時間に余裕があります。


どこかもう一カ所見たり、お土産物屋行ったりする? と家族に聞きましたが、結構歩き回って疲れた、早起きしたので眠い、という回答。


15時からチェックイン可能なので、旅館に向かうことにします。


旅館

箱根湯本にある、温泉旅館近江屋。


車で来る場合は駐車場の位置を指定するのでひと声かけてください、とのことでした。

旅館前のスペースに入ってみると、「近江屋」と書かれた駐車スペースが2カ所。奥に停めて旅館に入ります。


予定より早く来たことを詫びますが、チェックインは15時から可能なので問題ないとのこと。駐車位置も停めた位置でよいとのこと。


この旅館、非常に古いタイプの温泉旅館で、斜面に建てられているので階段も多く入り組んでいます。


まずは館内の地図を示されて部屋の説明。

トイレは基本的に共同ですが、この日泊まる部屋はトイレ付きでした。

浴室は2カ所。かけ流しの温泉です。3人程度と5人程度のサイズですが、入ったら鍵をかけてくださいとのこと。

「貸し切りも可能」とWEB ページに書かれていたのですが、貸し切りで使用するのが基本のようです。

また、徒歩2分の所に入浴施設があり、そちらの入浴券を半額で購入できます。


食事は食堂で。ただし、この日は宿泊客が多く、我が家の分は食堂とは別の部屋に用意するのでそちらで、という形でした。

そちらの部屋も共同の食堂として利用しているのかと思ったら、うちの家族だけでした。

(食堂用に整えてある部屋ではありましたが)


部屋にはファンヒーターがあるので使ってくださいとのこと。

冬はコタツを出してある、と WEB ページに書いてありましたが、ファンヒーターもあるようです。

実際、エアコンもあって暖房になっているのですが、それだけでは寒い。特にこの日は寒波が来ていました。

WEB ページにファンヒーターの事は書かれていなかったのは、寒波とかでなければそこまでは必要ないのかもしれません。


というわけで、説明後は部屋に行き、あとは自由。

長男は眠いと早速布団を敷いて寝ます。

妻はしばらくスマホを操作していたかと思ったら「散歩してくる」と。ポケモンGO で近くのジムでレイド戦があるそうです。


僕も暇なので一緒に散歩へ。次女と長女は歩き疲れたので部屋で待ってるそうです。




というわけで、近隣の散歩案内。


レイド戦があったのは「玉簾の滝」。

天成園というホテルの中庭にあります。ただ、この滝自体も観光名所なので、昼はホテルの客でなくても見ることができます。

(夜は警備の関係でホテルの宿泊客しか入れないそうです)


地図上の直線距離では近そうに見えたのですが、細い階段を使って山を下りる感じ。

気軽にいける、と思ったのは間違いでした。とはいえ、行くのが無理なほどではない。


玉簾の滝は昔から有名だそうで、明治のころには目の前に宿泊施設があったようです。与謝野晶子が宿泊した時に詠んだ歌、というのが滝の前に示されていました。


実際、滝は美しいものでした。箱根の溶岩でできた崖で、火成岩の礫の隙間からいくつもの水が流れ落ちています。

滝と言っても fall ではなく cascade の方ね。水が泡立って白く、とても美しい。


ただ、現在管理しているホテルは…残念ながらセンスが無い。

滝の前では大音量で箱根テーマの演歌が流れており、滝の周辺には夜になったら明かりが付けられるのであろう、ファンシーな電飾が沢山配置されていました。

情緒のかけらもないよ。




先ほど通った階段を上る、と考えるとちょっと嫌だったので、別の道から戻ります。

どこでも地図を見られるスマホ便利。


そちらの道を使えば、デイリーヤマザキストアの前に出られるはず。こちらものぞいてみようと思っていたのでちょうどいい。

先の道は歩幅が安定しない階段でしたが、こちらの道は基本的に坂。歩きずらい階段より坂の方が楽です。

いい選択だった。ただし、下から上るときに、入り口がわかりにくかった。


ヤマザキデイリーストア。近江屋に一番近いコンビニですが、日曜日は休業。

ここで、お酒を買います。ちょっと旅気分で飲みたいけど、多くはいらない。

せっかくなので、「小田原梅チューハイ」と、スミノフOFFのグレープ味があったのでそれを。(両方とも小瓶)


ヤマザキから近江屋に戻る道で、妻が「そういえば、東海道の箱根旧街道ってこの道じゃなかった?」と言い出します。

いや…全く覚えてない。あの日は大雪の後だった、ということしか記憶にない。

自分の書いた記録を見ても、箱根湯本駅から1時間歩いたら旧街道の石畳に入った、ということしか書いてないですね。


近江屋までついて、荷物をいったん車の中にしまいます。

この先の「撫で観音」という場所がポケGOのジムになっている、というのでもう少し歩くことにします。


で、まだ「箱根旧街道」の話をしながら歩いていたら…あ、ここ見たことある、と急に記憶がよみがえる道が。

旧街道の石畳に入る道です。なんか、この角度で道が入っている光景を覚えています。


やっぱ、ここの道歩いたよ、と妻に言いますが、今度は妻が覚えていない様子。


もう少し車道を歩いたら、その旧街道と再び合流する地点の少し先が、目指すジムのある場所でした。

観音様のあるお寺ですが、目的はポケGOなので特にお参りしません。近くまで行けばOK。


帰りは、石畳の道を通ってみます。

ここにきて、妻も「あぁ、この道歩いたことある。この橋みた」と言い出します。

今度は僕がその橋を覚えてなかったけどね。まぁ、二人の記憶が別々とはいえ見た覚えがあるので、実際歩いた道なのでしょう。


ということは、近江屋さんの前も過去に歩いていた、ということですね。

今回初めて来た旅館だけど、なにか不思議な縁を感じます。




というわけで旅館に戻る。

長女と次女が暇そうにしていました。夕食までまだ時間がある。


トランプを持ってきたので遊びます。長女と次女と僕で、負け抜けの「スピード」大会になった。


18時になったところで、食事の用意が出来ました、と内線電話が来ました。

食事場所に指定された部屋に移動。


多くないが十分な量。いろいろな種類の料理が少しづつ。豪華ではないが手の込んだ料理です。

暖かいものは、着席してから持ってきてくれます。こうした心遣いも嬉しい。


食事の後、風呂をどうするか相談。

歩いて2分とはいえ、外はとても寒いです。


わざわざ寒いところ行くほどでもないかな…と妻の意見で、女性陣は旅館。

長男が温泉施設に興味を持ったので、僕と長男は行ってみることにします。

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(ページ作成 2025-03-30)

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