春の家族旅行2025
目次
小田原城
カーナビには藤棚駐車場を指定していたのだが、ポンコツだった。
曲がれないところで曲がって駐車場に入るように指示を出され、そんなわけにいかないので周辺をぐるぐる迷って駐車場に入れる。
事前に調べて「藤棚駐車場」に停車することを選んだのだが、行ってみたら 2016年の旅行の際に停めたのと同じところだった。
さて、小田原城。以前も来ている(日記にも書いている)ので説明はざっくりと。
小田原城を見て回るには、昔の「登城コース」をたどるのがオススメ。今回も家族とそのコースで歩きます。
ただし、ただコースをぶらぶら歩くのではなく、城攻めをする気持ちで進みます。小田原城は、難攻不落の名城として知られ、秀吉の天下統一の最後まで立ちはだかった城だから。
当時の門を破る方法が、「台車に乗せた丸太で突進」だったこと、壁に空いている穴は、銃や弓矢の攻撃用であることを想像しながら歩くと、小田原城の堅牢さがよくわかります。
攻める側が何度も心折れるように仕掛けられている。
全部説明すると長いので詳しくは書きませんが、小田原城を観光する際にはぜひ「攻めるつもりで」歩いてみてください。
ところで、銅門の上は部屋になっており、人形が何人か座っています。これ、「小田原評定」の会議風景で、自分も参加している感じで記念撮影ができます。
先に城攻めが難しい、と書きました。実際に小田原城が敗北した際にも、城攻め自体には耐えています。
しかし当時の「常識」が通用しない秀吉側の攻め方に対して、小田原城の北条氏が心折れて降参しているのです。物理攻撃ではなく精神攻撃。
「小田原評定」とは結論の出ない会議を示す言葉ですが、常識が通用せず、先が見えない戦いになって毎日結論の出ない会議を繰り返したことに由来します。
しかし、この「小田原評定」の風景、人形が妙に大きく、間に入って写真を撮ってもバランスが悪い。
もっと言うと、人形の背中などに、中に機械など入れてあるっぽい形跡がある。なんだこれ…?
後で気づきましたが、今は無くなってしまった「歴史見聞館」に置いてあった人形ですね。
小田原城の歴史を説明する施設でしたが、現在 NINJA 館に改装されました。
そこに、小田原城の最後をロボットシアターで再現していて、小田原評定をする人形たちがいました。
人と一緒に記念撮影なんて考慮してなかったから、迫力が出るように大きめに作ってあるのか。
NINJA 館に改装する際に人形だけ銅門に持ち込んだのですね。
常盤木門の中も部屋になっていて、SAMURAI館として、甲冑や刀剣などの武具が置いてあります。
今回見ようと思っていた施設の一つ。
ただ、実際入ってみると、「甲冑や刀剣など」と説明されているのに、刀剣は1つだけ。それも、甲冑などは戦国時代のものも多いのに、刀剣は江戸時代に、浅田兄弟が仇討ちに使った刀です。
この仇討話も説明があり面白かったけど、長くなるので割愛。
見に行く人は、「曽我兄弟の仇討ち」の話は当時の常識だった、という前提で、ざっくりでいいから調べておくと判りやすいと思います。
(浅田兄弟は、シチュエーションが似ていたので「文政曽我」として有名になったそうです)
さて、常盤木門を過ぎると本丸です。天守は奥にあるけど、現在本丸は広場になっている。
そして、コスプレイヤーさんたちがたくさん歩いていました。次女がこれに反応。
実の所、小田原城に来た目的も、刀剣に期待してSAMURAI館に入ったのも、次女が「刀剣乱舞」にハマっているからなのですね。
(一応次女の名誉のために書いておくと、もともと社会科が好きで、中2のころから日本史が好きです。刀剣乱舞にハマったのもその流れ。)
さて、コスプレイヤーさんを見つけて大喜びだけど、恥ずかしがり屋の次女は声をかけに行けません。見かねた妻が次女を連れて行って声をかけ、一緒に写真を撮ってもらいました。
それも、刀剣乱舞だけで3~4組の方々がいましたし、他にも鬼滅の刃や東方や…なんか知らんコスプレしている人たちも。
(僕が知らないだけで、ちゃんとしているのだと思いますが)
ついでに言えば、SAMURAI 館で着物とか甲冑とか忍者衣装とか貸し出しています。
なので、気合にの入ったコスプレイヤーさんたちだけでなく、かわいい子供の忍者とか走り回ってる。
この日、コスプレイベントがあったのだそうです。全くの偶然ですが、市民団体が主催し、小田原城址公園が協力する形で、毎月1回、コスプレイヤーさんたちが撮影などをしやすい環境を作っているようです。
昔ピューロランド行ったときも、コスプレイベントデーに当たったことあったな。
まぁ、今時こうしたイベントは珍しくないので、どこかに出かければ確率問題で当たるのでしょうけど。
その後、天守閣にも登ります。
ここで、僕少し勘違いしていた。9年前に来たときに刀剣が沢山展示されていたので、そういう部屋があると思っていたのですが、特別展示室でした。内容はどんどん入れ替わる。
とはいえ、三振りの日本刀が展示されており、SAMURAI館の一振りと合わせて次女は十分満足したようです。
この時の展示は、小田原城の発掘調査で出てきた遺物など。
非常に興味深いものもありましたが、説明がややこしいのでここでは書かないでおきます。
(タイッツーに写真載せたので見たい人はそちらへ)
小田原城の歴史などの展示も、日本史好きの次女には楽しめたみたい。来たかいがありました。
天守閣から降りる最中に、また別のコスプレイヤーさんを発見した次女、「写真撮りたい」と追いかけます。
ちょうど行った先が報徳二宮神社だったので、ついでにお参りします。
小田原城来たら、ついでに見に来ても面白いだろうと思っていたところ。
有名な「二宮金次郎像」のオリジナルで、同じ型で大量生産された「現存する最後の1体」があります。
ブロンズ製だから、全国に設置されたものは戦争の際に金属供出で溶かされちゃった。この神社にあったものだけが、ご神体の位置づけだったので供出を免れたのです。
(その後、別の型で再度作られた金次郎像などは全国にあります)
その後本丸広場の一角にあるうどん屋さんで昼ごはん。
うどん屋だからうどんが美味しいのだろう、と思いつつ、以前食べた覚えがあるのでカレーを注文。美味しかった。
(家族が食べていたうどんも少しもらったが、当然のように美味しかった)
そして、食事を終えたところで、また新しいコスプレイヤーさんを見つけて、妻を連れて撮影に行く次女…
この時は、妻に促されて自分であいさつをしてお願いしたそうです。
以上で小田原城は終了。次の目的地に向かいます。