アルトとスモールトーク
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追加情報 1999.12.13
良い世の中になったもので、10年前には非常に高価な商品しかなかった Smalltalk 処理系に、現在は無料で商品以上の性能を持つものが登場しています。
Smalltalk というのは、つまり「Altoの魅力」そのものです。つまり、今では誰でもが Alto を手にすることが出来るのです。
Squeak というのが、フリーの Smalltalk 処理系の名前です。元は Apple のプロジェクトで、Apple の古い商用 Smalltalk を使って、Smalltalk そのものを書き直すところから始まりました。
今では、書き直された Smalltalk を使って Smalltalk 自身の開発を行っているため、完全にフリーとなっています。開発にアラン・ケイ本人が参加していることも特筆すべきでしょう。
残念なことに、Apple のリストラによって、Squeak プロジェクトに対するアップルからの資金援助は無くなりました。しかし、それが逆に Squeak にとっては追い風となります。
最初 Mac 用しか無かった Squeak 処理系は、今では Windows/UNIX を始めとして、多くの OS に移植されています。また、最近の OpenSource 運動の流れに従って、ボランティアの開発者も多く参加し、発展を続けています。
日本では、おそらく以下のページが Squeak に詳しいでしょう。
Smalltalk は、親しんでしまえば、プログラム作成は他の言語よりたやすいと言います。
しかし Smalltalk 自体には結構癖があり、参考書が無いと馴染むこと自体が難しいと思います。
このページでは、そのうち「計算機言語の発展」を追いたいと思っているので、その際に Smalltalk の文法なども扱うと思います。
しかしいつになるのか・・・ (^^;
さらに追記 2013.05.31
squeak はその後教育現場で使われ、進化していくつかの派生物を生んでいます。
2年前に日記に書いて、そのまま忘れ去っていましたが(笑)その後の話をリンクしておきます。
参考文献 | |||
林檎百科〜マッキントッシュクロニクル〜 | SE編集部 | 1989 | 翔泳社 |
アラン・ケイCD-ROM PACK | 浜野保樹/OPeNBook | 1994 | OPeNBook |