開講にあたり
開講、ってなんか偉そうだな。そんなこと言えるほど、僕の知識がないのに。
非常に困ったことに、「魔法使いの森」のダントツの人気ページは、「平方根の求め方」だったりします。
…ここ、そういうサイトではないんだけどな。
平方根の求め方、のページは、「タイガー計算機」の説明の一環として、四則演算だけでなく様々な応用ができたことを示す目的でした。
でも、小学生や中学生が「もっとわかりやすい解説を」と聞いてきます。
さて、どうしたものか。
僕は数学は苦手でした。高校のときの成績は赤点ばかりで、下から数えたほうが早い状態。
でも、数学の話題自体は結構好きで、大学でも同じ授業を何年もとったりしました。(いや、だから赤点で落としただけなんだけど)
そんな僕に「もっとわかりやすく」なんて聞くのは間違えている。
だいたい、苦手だったのにここで知識を披露したとして、「間違っている」というお叱りが来たら怖いじゃないか。
…と、思っていたのだけど、数学のページを作りたい、と思う出来事が起こりました。
マンデルブロ氏の訃報。マンデルブロ集合はいつか扱いたいネタだったけど、訃報を聞いてすぐに書きたくなりました。実際、すぐに草稿を練り始めました。
ところが、マンデルブロ集合は高度な数学の話題です。
マンデルブロ集合を「見た目が面白い」として扱うのは簡単だし、そうしているページも山ほどあるのだけど、それだけなら僕が書く必要はありません。
書くからには、マンデルブロ集合の何が面白いのか、読んだ人に納得してもらわなくちゃ。
でも、それは「数学を解説する」ページを作ることになります。避けて通りたかった道。
悩んでいる間に、訃報からは1年以上経ってしまいました。
先日また、平方根の求め方ページに、中学1年生からのコメントが書き込まれていました。
【美琴】 今私中一なんですけど・・・。ちょっとあまりわかりませんでした。やっぱり少し難しいですね。 もうちょっと簡単な説明はありませんか?? (2011-12-05 00:10:07)
もうちょっと簡単な説明、か。
…腹を決めた。数学ページ、作ろう。
でも、自分の知識で「数学」なんてものが扱えるとは思えません。
ここはひとつ、「難しい算数」ということで。
僕は先に書いたように、数学は苦手だったけど、好きでした。
そういう人間じゃないとできない、「数学が理解できない人のための解説」もあるように思う。
実のところ、本気で「数学を簡単に解説する」ためには、高度な数学センスが必要。
僕なんかにそれができるとは思えないけど、せっかくだから、やれるところまでやってみたいと思います。